第18回 日本山岳耐久レース(ハセツネ)

トレイルランニング

トレイルランニングを始めて早数年
目標でもあった「 日本山岳耐久レース」に挑んできました。
トレラン初レースはハセツネと決めていました。

距離は71km
スタートは13時で
制限時間は24時間
総勢2200人で争います。

そして自分がこの過酷なレースでどこまでやれるか
真剣勝負です。

狙うは9時間台で60位以内です。
途中、約20kmごとに3つの関門があり
それぞれ、2時間台、5時間台、8時間台で
通過するとだいたい達成できる計算です。

□スタート~第一関門(22km)
登っては降りて
登っては降りての繰り返し。

これが結構疲れるですが
途中、市原隼人君のような人がいて
「よし!」
「ハッ!ハッ!」
などと気合を入れながら走るので
市原君の後ろについて
気合をもらいながらいい走りができました。

でも、下りは苦手だったようで
「よし!」
「ハッ!ハッ!」と
言いながらカーブを曲がりきれず
私の視界から消えていったときは
もう少しひっぱて欲しかったので
ちょっと残念だったな。

15kmほど進んだところだったかな
完全に脱水になりまして
足の痙攣(けいれん)や吐き気、頭痛が始まりました。

というのも
当日の気温28度で湿度80%。
リュックには2Lのポカリスウェットを背負ってるが
第二関門(42km)までいかないと
給水がないので
少しずつ飲まないともたないのです。

喉が渇いたらすぐジュースを買える
環境で練習してる私の弱さが現れました。

□第一関門~第二関門(42km)
第一関門を過ぎ
第一回脳内会議が開かれました。

結果、水分を補給すると
必ず回復するということで
この区間は
比較的走れるが
発汗量を抑えるため
ゆっくり進め!でした。

どうにもこうにも
足の痙攣さえ治れば戦えるからです。
我慢、我慢の区間です。

次第に日も暮れて
気温が下がり始めましたが
強烈な喉の渇きに
ポカリスウェットを少しずつ飲むが
焼け石に水状態です。
どんどん汗で奪われていきます。

集中力も落ちてきました。

トレイルは暗くなり
ライトをつける選手がちらほら。
雲も多く、霧がかかってきた。

そしてしばらくすると
今度は大雨が降ってきた。

体が冷やされ
少しホッとするが
ぬかるんだトレイルに
滑りやすい木の根っこ。

つまずいたり
滑る度に
足の筋肉がビンビンにつって
のた打ち回る。

同じ状態の選手も
多く見られ
ここはお互いを助け合いながら
進みました。

□第二関門~第三関門(58km)
念願の給水を終え
ここから3つの山を越える
勝負区間が始まります。

と、その前に
コンビニで買った
梅おにぎりが食べたくなり
リュックから取り出すが
ご飯も糊も
雨と汗で溶かされ
口に入れると梅茶漬けみたいになっていた。

想像すると気持ち悪いが
以外に美味しい梅茶漬けに浸っていると
今度はトレイルにチューブの「ねり梅」が落ちていました。
(ねり梅は塩分補給と疲労回復のために持つ選手が多いのです)

親から
「拾い食いはだめですよ」と
教えられてきたが
このときばかりは
走りながらチューチューと
吸ってしまいました(笑)

このころから
ようやく体も回復してきました。

残る2つの山も
なんとかクリアーする。

□第三関門~ゴール(71km)
ラスト13km。
ここからは下り区間。

いい感じに足が回るが
ラスト5kmが走れなかった。

完全に燃え尽きてしまった。
ここで腕時計を見る。

10時間29分。

目標からは大きく離れてはいるが
ラスト5kmを30分で行けば
ギリギリ10時間台は出せるかも。

走っては何度も止まるを繰り返す。
残り2km。
走るが長い。
2kmってこんなに長かったっけ?
ついに膝が地に落ちた。

ラスト1km。
こんなに辛いの初めて。
ゾンビ状態で街中を走る。

目の前にゴールがみえる。
みんなの声援が聞こえてきた。

お約束の
疲れてないふりをしながら
心では
「実は死にそうなんです」と
念願のゴールを味わう。

ゴールは
「全てが感謝」でした。

タイムは11時間3分。
微妙やな~。
3分くらい頑張れよ!
順位も総合104位。
これまた微妙やな~。

最後の詰めが甘いということですね。

まだまだ書き足りませんが
この辺で終わりとします。

このレースにかかわった人全てに
「ありがとう」です。

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