ついにきました大会当日。区間ごとに分けて書いていきますね。
・スタート
スタート直後は興奮してましたね〜(笑)。なので本当は、サーフィンのし過ぎで背中や足が筋肉痛だったのですが、あまり疲れを感じなかったです。なにせ凄い人数でワクワクしながら走ってたのを覚えています。ダイヤモンドヘッドの登りから、かすかな朝日が差し込んで海をキラキラと輝かせていたのには感動して思わず足が止まりました。地平線から幾本ものウネリが重なりやってくるのが最高に綺麗でしたね。早くも「これがセンチュリーライドか〜!ん〜素晴しい」なんて思ってました(笑)
・ハイウェイ
住宅街を抜けてハイウェイに入ると体のスイッチが入りましたね。道も走りやすいので5人が一列になって弾丸のように走ってたんじゃないかな。後ろを振り返ると、細長い集団になっていたので「凄い!チームターザンが集団を引っ張ってるよ〜」と興奮は最高潮に達してました(笑)。自転車レースのTVなどではよくみるんですが、まさか自分たちが同じ事やってるなんて夢のようでした。それと普段通れないハイウェイを疾走するのは気持ちいいです。
・ハートブレイクヒル〜マカプー
練習で走ったハートブレイクヒルをなんなくクリアー。
たしかマカプーまでもなんとか体に余裕をもって走ってました。でも大内君の登りのペースには完敗しましたね。平地と変わらないスピードで上体がぶれずに登っていくんですからあっぱれです。
マカプーからの景色も綺麗でしたね。すっかり朝になってマカプーの上から海岸線に長くのびる下り道が気持ちよく、この辺でようやく落ち着いてハワイを走ってる感じにおちいりました。(写真右)
・森の道〜40km地点
森の道って畑の中を走っていくんです。あそこは道が悪かったですね。正直、「これはないだろ〜!」って思いながら乗ってました。左の切り立った山肌と、でこぼこではまったら即パンクって感じの穴が印象的でした。パンクだけは何が何でも避けたかったので前の人のサインを必死になってみましたね。何回か危なかったんですがパンクしてないと分かるとほっとしました。そのたびに「これはないだろ〜」ってね(笑)。でもハワイらしさもあって良かったかな。
そういえば、無農薬っていう看板が立っていたので何を作っているのかすご〜く気になりました。ってか食べたかったです(笑)
・40〜50km地点
さーこの辺から身体がしんどくなってきます。前日のサーフィン疲れがこのへんでワラワラでてきます。ジワジワと腿のあたりの筋肉が硬くなっていくのがわかりちょっと焦ります。
「おいおい、まだ折り返しも来てないのに〜(涙)」これはちょっときつくなりそうだな〜って思いましたね。
・50〜70km地点
たまにグループからついていけなくなる事も・・・。でもなんとか踏ん張ります。ちょっとした風などがすごく気になりだしました。え〜い!こうなったら誰でもいいから後ろに着いちゃえって感じでガタイのいい外人さん(風よけに最適)の後ろに少しいました(笑)。
・70〜80km地点
身体は完全にばてちゃってますが湯本さんの「折り返しまで20分くらいですよ」の一言に再び元気になる。
やっとの思いで折り返し地点に到着したときは、もうヘトヘト(笑)。足は棒のようになってるし倒れ込みたい気持ちでした。
お腹がすいてるのにバナナが喉を通らないんですね。なのでむりやり水でバナナを流し込みました。
周りを見ると意外に他の参加者の皆さん元気そうで「ええ〜グロッキーなの俺だけかよ〜」ってね。ちょっと悲しかったです。
(写真上)は折り返し地点での集合写真と日に焼けすぎた顔の私。こう見えてもかなり疲れています。
(復路)
・80〜90km地点
折り返し地点で30分の休憩があったため出だしはなんとか皆さんについていけました。でも息はゼーゼーハーハーいってるんですよ。確かに集中力が低下してきてるのがわかりました。
そんな中、伊藤さんが「キャー!!!!」という声とともに僕の前で転倒しちゃいました。そのときは凄くスローモーションで今でも映像が頭に残っています。伊藤さんがすごいのは、転倒後のほうが元気が出て、ガンガンこぎまくるところです。そんな伊藤さんの後ろにいて「絶対お医者さんじゃないだろ〜!」って思いながら、みなぎる後ろ姿から凄くパワーをもらいました。
・90〜120km地点
せっかく伊藤さんからパワーもらったのにだんだんと気持ちと体が離れていきダークな予感です。
少しずつ離れていく自分に気付きながら悔しい思いで歯を噛み締めて走っていました。この頃から足の指先が少し痛みだします。もう限界なのか?いや、まだまだいけるぞ!という思いが頭の中を交差し、少しずつ弱気になる90〜120km地点でした。
・120〜140km地点
ここでへばって目が血走っている僕を湯本君、大内君らが励ましてくれます。ありがたかったですね〜。天使に見えましたよ。心という予備タンクからエネルギーが再注入され森の中を突っ走りました。あの時の体って不思議ですね〜。ガンガンいけるんです。足もグングン回わせるんですよ〜。バイスィクル・ハイって感じで、肥料の臭いをクンクン嗅ぎながら畑を曝走しちゃいましたね。
・140〜マカプー
悲しいかな、バイスィクル・ハイもなくなり「忍」の一文字で耐える時がやってきました。辛かったですね〜。湯本さんが前を引いてくれて何とか皆と合流しました。
この区間が一番辛かったです。ここから登りが2つもあるし、動かない体に腹立たしさをすごく感じてました。登り前の休憩で、体に「喝」を入れる為になんとゲータレードを頭からかぶり気合いをいれました。体ベトベトになっちゃたんですが、しんどさから水筒に水を汲むのが面倒だったのでやけくそです(笑)
マカプー〜ハートブレイクヒルの登りはゆっくり行ったせいか思ったより楽だったのですが、さすがに帰りは「ハートブレイクヒル」の意味が分かりました(笑)。
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・マカプー〜ハイウエイ
残り20キロ。ハイウェイはスピードに乗りたかったのですが無理でした。悔しいです。ここを過ぎるともうゴールだなって感じになって、体は限界ギリギリなんですが気持ちは「もう終わるのか〜」ってちょっと寂しく、もう少し走りたいという思いもありました。
・ダイアモンドヘッド
最後の坂を何とか乗り越えると朝のダイヤモンドヘッドとはうってかわって、晴れ渡る空から眩しいくらい太陽が照り、海は青く、サーファーの人で賑わい、何かからときはなれた感じでとっても自由な心になりました。成し遂げた後の開放感?達成感なんでしょうか?変な話、ダイヤモンドヘッドがゴールのような、ん〜なんかパラダイスの国に来たような・・・・なんせ心が自由でした。
・ゴール
ゴールはみんな揃ってゴール。完全燃焼でした。みんなナイスファイトでしたね。みなさんと「おつかれさん」って言ってガッチリ握手したのは忘れないでしょう。とっても感動的でした。
下の写真右のように70年代のレトロ自転車におじいちゃんが乗ってゴールしてました。ここでも仲間とがっちり握手!感動しました。
ゴールしてからすご〜くお腹がすいて、なく子も黙るスパむすび(写真下中)を2つとホットドック3こ食べました。このとき初めてスパむすびの巧さがわかりました。スパむすび最高です。
しばらくゴールした感動に浸りながら、このあとサーフィン行けるかな〜って不安になりましたが、不思議に海に入ると元気になるんですね。センチュリーライド後のサーフィンも格別でした(自分でも驚きの体力です)