前回の続きです。
素晴らしい夜景を見た後は
また冷たいツェルトに戻ります。
ヴィヴィーに入り目を閉じますがなかなか眠れません。
外は雨が振り、風が吹き、雨が降り、風が吹きをずっと繰り返しています。
うとうとして目がさめるを繰り返し朝がやってきました。
テントからズルズルと外に出てきたのが朝の5時。
外は相変わらずの曇りです。
ツェルトの中で朝食のおかゆとチキンラーメンを食べて出発の準備をします。
今日は歩きなので気が楽です。
行程はここ大天井から常念岳に登って下るだけです。
時間にして8時間くらいです。
出発時、雨は降っていないものの周りは真っ白。
私「晴れたら最高の景色なんですがね。明日は晴れるみたいですよ」
アライさん「もう一泊しようかな」
私「マジですか?カズさん〜!アライさんがもう一泊すると言っていますが!」
カズさん「・・・・。それ本当に言ってるの(焦りながら)」
そんな会話をかわしていたら
常念岳の手前で奇跡的に視界が開け
周りの山々が3人の前に姿を現しました。
「おぉ、こんなところを歩いていたのか!」
今日も雨と真っ白の世界の中を歩き続けるのみだと思っていたので
写真や雑誌で見た景色が見られるとは奇跡です。
素晴らしい景色に一同感動!
見る景色見る景色に
うぉーうぉーと感動し声が出ます。
<写真下 常念小屋へ向かうアライとカズさん>
目の前に常念岳が現れます。
下ったところに常念小屋が見えます。
<写真下 常念小屋に向かう私>
小屋までくると常念の見上げる登りにびっくりします。
立派ですね。
<写真下 常念の登りの前に休憩する私>
想像どおり常念の登りはきつかったです。
常念はどこから登ってもきつい山ですね。
<写真下 山頂でくつろぐアライさん>
せっかく登ったのですが
雲が出てきて槍ヶ岳は拝めず。
<写真下 カズさん常念岳頂上にて>
常念からの下りはこんな感じです。
岩、岩、岩。
膝が破壊されます。
<写真下 常念岳から三股までの下りにて>
岩場が終わると
曲がっても曲がっても終わりが見えないクネクネ道地獄がやってきます。
クネクネ。
クネクネ。
私「もう少しだと思います」
クネクネ。
クネクネ。
私「川の音が聞こえますよね。あそこまでです」
クネクネ。
クネクネ。
私「終わりが見えませんね」
クネクネ。
クネクネ。
<写真下 クネクネ道>
そしてついに終わりが見えました。
「やったー」
<写真下 三股登山口>
標識には7.1kmとあります。
長くきつい7.1kmでした。
いや〜よく歩きました。
そしてよく頑張りました。
身もシューズもボロボロです。
駐車場で飲んだインスタントの
甘いミルクコーヒーがすごく美味しかったです。
少し休憩して
車でカズさんの車が置いてある中房温泉に向かいお風呂としました。
中房温泉のお湯はトロトロで驚きのお湯でした。
こんなお湯が出るもんなんですね。
これに入るためにまた訪れたいです。
<写真下 中房温泉にて。燕岳に向かう登山口でもあります。>
今回の旅はとても良い経験になり良い思い出にもなりました。
次は南アルプスに行ってみたいです。
今週末は、アルプスの本場ヨーロッパでUTMBが行われますね。
今年は距離も伸びて一段と過酷になったと聞きます。
みなさん楽しんで!
では!