第1回 ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)完走しました!

トレイルランニング

皆さんの応援のおかげで無事にUTMF完走(156km)することができました!

でも、今までのレースの中で一番眠くしんどく足が痛かったです。

結果からいうと31時間31分45秒 75位/777人でした。

UTMFの詳細はこちらをご覧ください。

http://www.ultratrailmtfuji.com/

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レース会場は異常な盛り上がりをみせてました!

私も前日入りしたのですが興奮して全く寝れずです。

仕方ないですね。

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今回のレースで特に注意したのはハンガーノックと脱水です。

これだけは絶対になってはならないと思い

スタート3時間前にご飯2合とラーメンを食べました(やりすぎ!)

そして終止満腹感があるように食べ続けることと

こまめに水分を補給する事は忘れずにいきました。

食料はスニッカーズ3本、キットカット2本、ジャムパン1個

おにぎり1個、アミノダイレクト15袋、水分1.5Lと

もしものときにジェルは3つだけ持って行きました。

水分はアミノダイレクトと一緒にチョビチョビ飲んでいきます。

これで準備は完了!

お腹はパンパンで走ると気分悪いが

この雰囲気、皆の意気込みなど凄いパワーの渦の中にいると

不思議と自分もパワー全開になり勢いよくスタートしていきました。

<写真下 坂を駆け上がる選手>

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が、

いきなりタイムタイム!

途中で視界がぼやけてるのに気付きました。

あれ、右目がぼやけて見えない。

げ!

両目とも左用のコンタクト入れてるじゃん!

替えのコンタクトも用意してるけど面倒なので行ってしまえ~!

そのうち慣れてくるので問題なし!

「トラブル上等!」

と、さらに意気込み走ります。

右手に見える夕日と富士山が印象的でした。

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思ったよりみんなのペースが速く

まだ5kmも進んでないのになんかバテバテになってきました。

リュックがすごく重く感じてきてとてもしんどかったのを思えています。

数日前に走った右足の筋肉痛も残っていてズキズキ痛みだしました。

あぁ、なんか最悪。

でも、今までの経験上この最悪を乗り越えると元気になる事が分かっていたので踏ん張ります。

登りもきつくなりロープで登るところもありました。

しんどい!きつい!

いつ元気になる?

あと何分だ?

そんな事ばかり考えていたらやってきました救世主!

<写真下 手前が佳さん 奥がレオちゃん>

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キャノンボーラーのレオちゃんと佳さんが後ろからやってきた!

この2人、かなり気合いが入っている!

いつもは楽しい2人だけどレースになると男になる不思議な奴ら!

かっこいい!

必死で付いていくと次第にエンジンがかかってきました!

きた!

待ってました!

この感覚!

少しペースは速いものの皆について夜のトレイルをタッタッタと走っていきました!

<写真下 いつもお世話になっているSky Hight Mountain Worksのタクさん!オレンジがおいしかったので2人で食べまくるの図>

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どのくらい走っただろうか?

夜空に輝く星がとても奇麗でした。

これを見ながらならどこまでも走れる感覚でした。

<写真下 キャノンボーラーのタケシさん>

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丁度夜が明けた頃に中間地点(76km)である「富士山こどもの国」に到着。

ここで事前に預けたドロップバックをもらう事ができます。

ドロップバックの中には着替えや食料、替えのシューズなどを入れれるのですが

私は着替えるのも面倒くさくなり

帽子だけ交換してスタートと同じ

スニッカーズとキットカットだけをドロップバックから取り出し持っていきました。

<写真下 林道から見た朝日>

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ここから25kmほど下りになります。

丁度太陽も登ってきて森の中は緑に輝きそれはそれは奇麗でした。

思わず、あるはずもないスターバックスコーヒーを探しちゃいました。

このゴールデンタイムに美味しいコーヒーでまったりしたかったです。

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ここの下りで走りたかったのですが体力的に無理でした。

もう、ヘトヘトで直線が長いので目をとじて眠りながら歩きました。

<写真下 ルート案内のテープ>

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気温も上がり自分の体力がどんどん失われていく感じがよくわかります。

なのでペースを抑え次に迎える今大会最大の難所である「天子山塊」に備えます。

<写真下 鉄塔下沿いを走り続ける選手>

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この天子山塊は27km程しかないのですが

トップ選手でも通過するのに6~7時間を要するという半端なく登りがきつい山々なのです。

<写真下 コースからは色んな角度で富士山が楽しめます>

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実は、この区間を持てる力の全てを使ってタイムアタックするのが今回の楽しみでもありました。

なので天子山塊手前のエイドステーション(A7)で食料を詰めれるだ詰め込みました。

焼きそば3つ、オレンジ、ジュース、お菓子などなど・・・。

ここでもエネルギーは満タン!

「天子山塊?束になってかかってこいや~」と気合い十分でスタートしました!

<写真下 天子ヶ岳を登る選手 頂上まで3時間と看板にありました>

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一緒に走ってた方の話しでは「5時間は登りっぱなしです」とのこと。

まず、一つ目の天子ヶ岳を意外と楽にクリアー!

行ける行ける!

続いて長者ヶ岳。

まだまだガンガン登っていきます。

よくは分からないけどこの辺りからちょっとスピードダウン!

容赦なく続く登りと下りに

「束じゃなくて10km間隔できてちょうだい」

と弱気になる。

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疲労もだいぶたまり始め

皆が一番きついと言っていた毛無山の手前でついにダウン!

眠気と疲労がピークになりました。

落ちたら何百メートルも下に落ちるところを通るのですが

もうね、

眠気と疲労で正気を保つのに必死でして

自分の携帯番号や家族の名前を頭で言いながら行かないと無意識に倒れそうで怖かったです。

人間の無意識とは怖いもので

どんだけ注意しててもふ~と体から力が無くなっていくんです。

よく人が力つきて倒れるシーンがありますよね?

あの様に倒れるってどんな状況なのだろうと思っていたのですが

この時がまさにそうで

本当に一歩手前だったと思います。

<写真下 フラフラとトレイルを歩く私>

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やばいな~。

ここで正直に思った言葉でした。

でもここで休む事は頭に無く

とりあえず次の毛無山まで行くのだと言い聞かせ踏ん張ります。

時計を見るとまだ朝です。

この山々を超えてもまだ30km残っています。

ゴールは夜になるだろうか・・・・。

本当に行けるのか?

ゴールが夜になる事が信じられなかったです。

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湧水峠を過ぎ、噂の毛無山の登り挑みます。

フラフラの足を一歩ずつ前に出し登っていきました。

やっと登りきったと思ってもそこは山頂ではなく

その先にまだ登りがあること数回。

精神的にもグダグダで何度も何度もキャノンボーラーと家族の写真を見てエネルギーをもらいました。

本当に皆さんの笑顔からパワーをもらいました。

今回私にとって一番大切なアイテムでした。

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毛無山の山頂で5分間ほど目を閉じて少し横になり再出発です。

ここから3時間程で次のエイドステーションだけど

3時間も下るのかと思うと辛かったです。

えげつない下りを下りていき

また登り返しまた下る。

<写真下 毛無山山頂>

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雨ヶ岳を過ぎて竜ヶ岳の登りで

まさかのK.KATOさんが応援に来てくれてました。

救世主再来です。

<写真下 Mr.エイドマン K.KATOさんと>

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あまりの疲労で短い会話でしたが本当にありがとうございます。

しかも、明石から自転車でここまで来てくれたとか!

もう、UTMFより信じられない体力と底知れぬサポート力にガッツをもらいました。

K.KATOさんのブログ http://katogorogu.exblog.jp/

<写真下 この看板を目にした人は多いはず!最高ですね!>

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もう怖いものはないです。

スッタッタと山を駆け下り

次のエイドステーションでは特性の「全て大盛りセット」を渡されました。

「わかってるね〜」

<写真下 どんぶり 鹿肉カレー なめこ汁 全て大盛り>

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このおかげで

元気よくまたコースに飛び出す事ができました。

残り30kmです。

途中で一緒になったランナーの方と世間話をしながら歩いたり走ったりをくり返す。

最後のエイドステーションでは六甲縦走キャノンボールに協賛して頂いた

「Mad Croc」をぐいっと1本頂き、すぐにゴールに向かいました。

ゴールまで14kmです。

ここからゴールまでは全てを出し切る!

もう痛いとか眠いとかは全て無視です!

ゴールだけを見て死ぬ気で走りました!

目の前にゴールの河口湖が現れました。

やっと帰ってきました。

走る前からゴール手前は誰もいないのがいいと思っていたのですがここで数人をパスしました。

ここまで来て前を走っている選手を抜くのはなんか気が引けるんです。

だから抜かれた人も悔いの無いように全力で抜いていきました。

ゴールはガッツポーズで入り

そのままの勢いで救護室に駆け込みました(笑)

剥がれてたと思っていた爪は無事でしたが

筋肉痛のまま走った事で筋肉が炎症を起こし右足がパンパンに腫れてました。

もちろん、次の日は歩けず(笑)

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「どんなに辛くてもゴールまで行くよ!」

と言った鏑木さんの言葉。

レース中も何度も思い出し力にしました。

この言葉に影響を受け練習を重ねここまでやってきたといっても過言ではないです。

これからもずっと言い続けると思います。

最後に

UTMFは自分自身を強くし

たくさんの仲間と出会えたとても素晴らしい大会でした。

この大会に関わった全ての人に感謝しています。

本当にありがとうございました!

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